学びのプロセス

May 15, 2023
荒れ模様のリーグ開幕

4人の有望な新戦力が加入したこともあり、シーズン最初のリーグ公式戦は楽しい1日になると予想していたし、良い結果も期待していた。だがサッカーとは人生の縮図であり、時には(むしろ実際にはしばしば)物事が期待通りに進まないこともある。

実は今回、試合開始の30分前になって新加入選手たちの協会への登録が間に合わなかったことが明らかになった。負傷中の選手が1人、移籍証明書の届いていない外国籍選手が1人いることもあり、15人いるはずの選手数は…9人になってしまった。

つまり我がチームは、ピッチ上には選手9人のみ、あとは負傷者がベンチに1人という陣容でシーズンの幕を開けた。前半が30分を過ぎたところで、この日出場できないはずだった選手がなんとか駆けつけてくれて10人にはなったが、非常に勇敢なパフォーマンスで多くのチャンスを生み出しながらも、開幕戦はクラブ・トレヴォに2-1で敗れる結果となってしまった。

クラブの責任者となって数ヶ月、なんとか真摯に頑張ってきたが、シーズン初日はちょっとした惨事だった。直接的に私の過失ではなかったかもしれないが、私に責任があることは確かであり、本当に申し訳なく思っている。選手たちに、そしてカムイFC東川のことを気にかけてくれる全ての人たちに謝りたい。

とはいえ、これほど困難な1日には得られた教訓も多かった。まず、ピッチ上で戦ってくれた選手たちにとっては、チームメートとの友人関係を強める機会になったということ。そして私自身と、クラブ運営を手伝ってくれる人たちにとっては、サッカークラブの運営のように何か大きなことを新しく始めるのは容易ではなく、想定以上に注意を払わなければならないと改めて強く痛感させられたことだ。

特に、日本の6部リーグでクラブを運営するというのは、規定という面ではトップリーグのクラブ運営とほとんど変わらないと認識させられた。学んで消化すべきことは多く、ある程度の時間もかかるだろう。日本はルールが大好きであり、6部リーグでサッカーをするためにも山ほどのルールが存在する。ベンチで着用すべきビブスの色まで(チームでは黄緑のものを使っているが、青を買った方がいいようだ。理由はよく分からないが、そう言われたのでそうするとしよう…)。

明るいニュースとしては、私自身も運営陣も選手たちも、色々なことが起きた翌日には前向きな気持ちを取り戻せたことだ。24時間あまりで、おそらく100以上のLINEメッセージと何度かの通話をやり取りし、過去の失敗を繰り返さず改善するにはどうすればいいか結論を出すことができた。

このグループが素晴らしいと思える部分は、サッカーが本当に大好きであること、繋がりを持とうとする感覚があること、そして何かがうまくいかない時でも、誰も他人を責めたり腹を立てたりはしないことだ。サッカーピープルである我々は、全てが期待通りには進まないことも、敗戦の後には必ず次の試合があることも知っている。

Cepo
@CesarePolenghi